「社会主義の国 キューバ」
初めて社会主義の国へ旅行。行くまでは知らなかった「へぇ〜」な事をご紹介します。
1.入国するには「ツーリストカード」を事前に取得する必要がある。
ビザのようなもので、取得するにはキューバ大使館(東京•赤羽橋)に行って申請する。発行するに15分くらい。大使館に訪問することが難しければ、郵送でのやりとりでも出来るが、多少めんどくさいのと時間がかかる(2週間くらい)。費用は2,100円、郵送なら5,600円。
私は大使館へ行ったのだが、えっ、ここが大使館!?と思うようなマンションの小さな一室だった。中にはドレッドヘアーのキューバ人とおばさんが一人。
2. 海外保険加入必須。米国系保険会社はNG。
入国時に保険証原本提示をしなければならない場合があるそう。(私は必要なかった)
3.アメリカ合衆国との国交が無い。 ということはどういうことかというと・・
3-a.アメリカ合衆国からキューバ行きのフライトが無い。
日本からのキューバへの直行便はなく、カナダかメキシコ経由のフライトで入国しなければならない。私の場合は成田→トロント(カナダ)→ハバナのAIR CANADAで入国。
3-b.米国人はキューバ旅行ができない。
アメリカ人がキューバに行くには特別な許可が必要で、教育関係、宗教関係、医療関係、ジャーナリスト、政府関係者など特別な理由がある人しか入国できない。単なる観光での渡航はNG。違法で入国した場合は罰金25万ドル、10年の懲役刑が課されるらしい。また、現地で1セントもお金を使ってはいけないそう。(どうやって滞在するの?と思うけど)
ちなみに、私はハバナのJazz Barでアメリカ人4人に会った。一応「宗教関係」で来ているらしいが、本人達は観光気分で来ているとのこと。
3-c.アメリカブランドの商品がない。逆もしかりで、アメリカにはキューバ産葉巻(COHIBA等)やラム酒(Habana Club等)が売っていない。
例:世界的に有名なCocaCola使わず、ローカルの似たような飲物がある。世界中どこにでもあるマクドナルド、スタバもない。(っていってもCocaCola バーで見たどね…)
3−d.米ドルを両替する時は通常手数料+10%の手数料を取られる。
他の通過はこの10%はない。従って、キューバ旅行の際はユーロを現金で持っておいた方が便利。そしてなるべく入国時空港で両替して十分な現金を持っておいた方が良い。市内に両替所はあるが、常に長蛇の列で数時間待たなければならない。また、クレジットカードが使えるところがほとんどない(ホテルくらい)ので現金は必須。
アメリカとキューバ、あんなに近くて遠い国。(距離は145kmだって)
なぜ国交が無くなったのか、過去の歴史経緯を知りたい方は以下参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/キューバ
4.通貨は2つあり、外国人用キューバペソ(CUC)と国民用人民ペソ(CUP)がある。
※1CUC≒24CUP≒US$1.00
物価は外国人にとってはそんなに安くない。ホテルは日本と同じくらいだし、食事もちょっと飲んで食べてすると15CUC〜30CUCくらい。
5.外国人が利用できるホテル、レストラン、タクシーは国からのライセンスを取っているところでないと営業できない。(料金の半分くらいは国に納めるらしい)
外国人が利用できるホテルは通常のホテルと、CASA(カサ)と呼ばれるペンションのようなもの。個人宅の部屋を貸し出ししている。一泊25-30CUC。
無許可でコレをしているCASAもあるらしいが(値段が安い)、泊まった観光客も罰せられるらしいのと、部屋の質は食事もよくないので絶対やめたようが良い。ちなみに私はホテルもCASAも両方泊まったけど、CASAはホームステイみたいで楽しかった。
レストランは通常のレストランと庶民的なPALADOR(パラドール)というものがある。これも違法で営業しているパラドールもあるらしい。
違法の個人タクシーはたくさん走っている。PUBLICのタクシーは安くないので、この金額を個人のものに出来るとなると相当お金が稼げる。空港からハバナ中心地まで25CUC,
約30分。
6.キューバ人の給料
未だに信じられないが、平均給料は月20-25CUCと、あるキューバ人青年に教えてもらった。医者でも25-30CUC。学校の先生やホテルの従業員は20CUC。普通の服やスニーカーを買うのに30-40CUC。鶏一羽8CUC。食費は現地人にとっても安くないらしい。
どうやって生きていくのだろうか…?社会主義国のため学費、医療費ただとはいえ、これでは娯楽や貯金することはできないだろう。確かに、海や公園で集まって話している現地人が大勢いた(ほんとにたくさん)。
話を聞いた青年はもともと学校の先生だったらしいが、まじめに働いてもお金は貯められないから、転職してチップをもらえる外国人相手のレストランウエイターになったとの事。今はチップ含めて週25CUCくらいもらっているそう。お金を貯めて外国に行きたいんだって。そういえば、ホテルでは女性従業員に「この服どこで買ったの?かわいい!キューバにはかわいい服がないし高いから、たまに観光客にいらない服を売ってもらったりしているの。」と言われた。譲ってほしいんだろうな…と思ったけど、必要な服だったためあげれなかった、ごめんね。
ほとんどのキューバ人は一生国外に出れないという事、またその理由がよく分かった。
多くの女性は結婚目的で外国人に近づくらしい。そうすればお金持ちになれる、国外に出れるから。
7.無宗教者が多い。(人口の55%)
個人的には意外だった。調べてみると1959年キューバ革命以前はカトリック教徒が70%ほどいたらしいが、今では40%まで減少。原則として宗教の信仰は自由だが、教会の布教活動には政府による制約がなされているらしい。
8.教育費、医療費無料
無料なのは知っていたが、15歳以上の国民の識字率は99.8%(ラテンアメリカ内では最高水準)、医師の数が国民165人当たりに1人と世界一多いのは驚き。
9.キューバ人の性格
基本的には人が良い。もちろんタクシーやお土産屋さんなどはなるべく高く売れるようにと売りつけ交渉などしなければならないが、道行く人•店の人など皆「キューバを知ってほしい!楽しんでほしい!」という想いが伝わってくる。一生懸命いろいろ教えてくれるし、逆に話が長いと感じる事があったほど。
10.チェ ゲバラがかっこいい!
ベレー帽に葉巻。何となくのイメージはあったが、よくよく見てみるとすごくかっこいい。至る所に本や写真集があって、ファンになってしまいました。
余談だが…
お金もなく、することがないので、キューバ人はSEXばかりしているらしい。だから青年曰く、皆テクニシャンだとのこと。笑
貧困な国ほどこどもが多い… 必然ではあるけどなんか悲しいですね。
【キューバ旅行のアドバイス】
多少のスペイン語が話せた方が良い。英語も出来る人はいるが、ホテルの人か観光客相手にしつこく話しかけてくる人くらいがペラペラでそれ以外はあまり出来ない。
現地通貨CUCを空港で必ず換え、多めに持っておく事。市内での両替は長蛇の列が並んでいて困難。日本円はほぼ両替できないので、ユーロを持っておく事。
最後の出国で出国税25CUC支払わなければならないので、その分の現金は残しておく事。
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